2011/03/12

東北大地震:帰宅30kmウォーキング

東北大地震の被害が拡がっている。もうすぐ待ち遠しい春が来て桜が咲こうという時になんということだろうか。東京でも相当激しくゆれた。麹町の職場のビルから逃げでたら、まわりのビルからもサラリーマンが通りにでており、強い揺れが続く中騒然とした状態。勤務免除(もう帰りなさい)が出たため、すぐに甲州街道を西へ向かう。鉄道はすべて止まっているので、歩道は大変な人。携帯もメールもぜんぜんつながらない。家のことを(多分大丈夫だとは思いながらも)心配しながら、歩いていく。信号で止まりながら進むので、ちょうど皆生トラのランを歩いているような感覚だ。距離も30K。余震が起こっているようで、歩きながらも少しゆれを感じる。途中の歩道では旧い建物の壁面が崩落してコンクリートの塊が落ちているところもある。気をつけて歩こう。

大地震のあとなのに、甲州街道沿いのレストランとかカフェには意外に落ち着いて休憩したり食事したりしているひとが結構いる。スーパーなんかも普通に営業しているようだ。「帰宅途上の方々、よかったら無料のお茶で休んでいってください」という看板をだしている食堂もあった。5から6時間で自宅到着を予定していたが、5時間半ほどでようやく京王の府中駅に到着。その手前で「東京オリンピックのときの競歩50K折り返し地点」という大きな看板が出ていたので、その地点ですでに30Kほど歩いていたのだろう。甲州街道はクルマでぎっしりだったが、府中街道はある程度動いているだろうと予想して、幸い動いていた国立行きのバスに乗り、ようやく自宅にたどり着いたのは午後10時過ぎだった。家の被害などはなく、有線電話で家族の様子も確認でき一安心だが、余震がまだ続いていた。シューズがランシューズでなかったため、足の裏が痛くて、変な風にふくらはぎが疲れている。一度シミュレーションしようと思っていた災害時の徒歩帰宅を、皮肉なことにやっと本番で実体験したことになった。

家でテレビをみて大変なことになっていることを改めて認識。怪我もなかったぼくらは運が良かっただけ、今後余震も起こる可能性も非常に高い。ぼくらも油断することなく、かつ激しく被災した地域の方々にはお見舞いを申し上げるしかいまのところない。

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